椎骨動脈解離とは 症状 原因 予防 治療は?放置すると?
椎骨動脈解離とは、脳へ血液を送る「椎骨動脈」の壁の一部が裂ける病気です。痛みを伴う症状が表れます。椎骨動脈解離の読み方は「ついこつどうみゃくかいり」です。
そのメカニズム解説ですが、まず、椎骨動脈とは何かを解説します。
椎骨動脈とは
脳への血液の通り道として「内頸動脈」と「椎骨動脈」という2対の大きな血管があります。
「内頸動脈」は心臓から出る血液を首の前側に沿って運び、「椎骨動脈」は首の後側に沿って脳へ運んでいます。
椎骨動脈乖離とは
上記「椎骨動脈」の壁の一部が裂ける病気です。痛みを伴う症状が表れます。
症状は
初期症状は「頭痛」です。
後頭部から首の後ろにかけて表れるのが特徴です。
動脈壁が解離、引き裂かれることに伴い、痛みが発生すると報告されています。
原因は
原因は、残念ながらはっきりしたものは解明されていません。
一部にはカイロプラクティックなどの頚部治療や、スマホなどの使用に伴う頭部姿勢維持の負担、頭をぶつけたり、首を回したりしたことがきっかけともいわれています。
症状を放置すると
症状を放置すると、裂けた血管の壁に血液が入り込むことにより膨らみ、
血管をふさいでしまい、脳梗塞を引き起こすことがあります。
予防
原因が解明されていないのではっきりした予防法は確立していませんが、
やはり血流に良い食生活が重要といわれています。
たとえばビタミンEが含まれるアボカド、キウィ、カボチャ、アジ、ウナギ、タラコ
、アーモンド、ごま、植物油、ピーナッツ などは血流に良いといわれていますね。
喫煙は最も良くないものの一つですので禁煙も重要といえます。
適度な運動、エクササイズも重要です。こちらに予防のための体操例があります。
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治療
動脈解離が再び破裂し出血するのを防ぐことが根本治療となりますが、
患者の状態により方法は異なります。
1.血管内手術法による塞栓治療
2.開頭による手術
がありほとんどの場合は1.血管内手術法による塞栓治療になります。
ただし、患者の状態がこの治療に耐えられない場合は2.開頭による手術による治療が行われます。